藤城家住宅店舗・内蔵・外蔵

日光街道の旧草加宿のほぼ中央に位置する藤城家住宅。街道に西面して建つ店舗は木造二階建、切妻造桟瓦葺で、一階はガラス戸を、二階は障子と雨戸と縦格子になっています。
2009年に移築されているため、建物が現在の配置となったのは数年前のこと。以前は店舗に続けて座敷と内蔵、奥にはさらに広い座敷が連なり、敷地の奥には数棟の穀物蔵があったそうです。

藤城家住宅店舗・内蔵・外蔵
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藤城家住宅店舗・内蔵・外蔵
日光街道に面した店舗、その裏側にある内蔵は
外周からも観ることができます。


藤城家住宅店舗・内蔵・外蔵
防火用水槽が日光街道に面して置かれていました。
以前からかここに設置されていたかは不明ですが、
敷石は昔のままなのだろうと思われます。


個人所有の建物で、現在も住まわれているため内部は見学できません。ってことを文化財プレート脇に貼ってあるのを初めて見ました。問い合わせが多いのでしょうか?
蔵の屋根の影盛は立派。角度によってはそれを観ることができます。
建物の隣はアスファルトが真新しい駐車場になっていますが、ここも同家の敷地なのだろうなと推察される理由は、駐車場の端にある防火用水槽。存在感があります。
それにしても何の商いをしていた商家なんだろう?


【藤城家住宅店舗・内蔵・外蔵】
ふじしろけじゅうたくてんぽ・うちぐら・そとぐら
住所:埼玉県草加市高砂2-48-1
登録有形文化財:平成25年(2013年)6月21日登録
1936年築/2009年移築